迷わないジャンル選び!Unity個人ゲーム制作者にぴったりのジャンル選び

2024年9月7日

こんにちは!ジェイです。

突然ですが、あなたはゲームを作ろうとしてどんなジャンルを作ったほうがよいのかと悩んだことはありませんか?

マルチプレイのサバイバルゲームを作りたい、ファンタジー風のRPGを作りたい、オープンワールドのTPSを作りたいというような希望を持ってゲームを作ることはとてもよいことです。

ゲーム制作は創作活動なので、自分の好きなモノを作るというのは、すごく基本的ですが、とても大事なことです。

しかし、一方でゲームのサイズが大きくなりすぎて途中まで作って完成しなかった、ゲームを作ってる途中で他のゲームを作りたくなって辞めてしまった、モチベが続かなくて完成しなかったなどの経験はありませんか?

そうなんですよ。


ゲーム制作には完成するまでの壁があって、それを超えてもプレイヤーに楽しんでもらうまでにまた壁があります。

これを超えていくのはとても本当に大変なことで、すべてのゲーム制作者の抱える悩みだとも言えます。

ではどうすればこの壁を超えてプレイヤーが楽しんでくれるよいゲームを作れるのでしょうか?

結論からいうと個人Unityゲーム制作者は脱出ゲームを作れ!です。

え!なんで!?脱出ゲームなの?と不思議に思われる人もいるでしょう。けれども、この考えって、実は今の世の中の流れやゲームを作る時に最初に決めることを考えるとすごく理にかなってることなんですよね。

ここで、なぜか?と疑問に思った方のために順を追って説明していきます。

最初にゲームを作るときに決めるべきこと

  • 誰に対してどんなゲーム体験を届けたいか
  • どのプラットフォームで出すか
  • ゲームの開発期間と規模

タイトルではゲームのジャンルと書きましたが、ゲーム制作を行う際に一番重要なのは、ゲーム体験とターゲットとなるユーザーがどんな相手かです。

つまり、ジャンルというより「あなたのゲームをプレイすることでユーザーがどんな体験をしてどんな感情が湧くのか?」ということがゲームを作る際の軸になってきます。

この軸が決まってないと、後からどんどん良さそうな機能を足していって、とんでもないキメラのようなゲームが完成してしまうなんてことにもなりかねません。

そして、どのプラットフォームでゲームを出すか?というのも大事な要素で、これによってターゲットの質が変わってくるので、作るべきゲームの内容もかなり変わってきます。

更に、最後のゲームの開発期間と規模に関しては、お手軽なゲームが好きな層を狙うのか、没入感のあるゲームが好きな層を狙うのか?でも変わってくるでしょう。

実は、この3つの要素はなかなか切り離せなくて、ユーザーの満足度を上げようと思ったら、サクッとジャンルだけ決めればいいというものではないです。

そこで、現在の時代の流れを踏まえた上でUnityゲーム開発者が注目すべきゲームの要素をまとめてみます。

  1. 現代は、ゲームや他のコンテンツが溢れてて世の中のユーザーがとても飽きっぽくなっている
  2. UnityはUnrealEngineに比べてモバイルやブラウザーゲーム向きである
  3. 特定のジャンルにはコアなユーザー層が一定数いる

1については1990年代のゲームユーザーと今のゲームユーザーのモチベーションの差を以下のブログで説明しました。

さらには、世界的に見てもストラテジー要素の強いゲームをプレイしなくなってきている傾向がある記事もあります。

ここで現代の方が圧倒的にコンテンツや情報量が増えて、なるべく考えないでサクッとプレイできるゲームが求められているのではないかという仮説が立てられます。

これに加えて、2のUnityはUnrealEngineに比べてモバイルやブラウザーゲーム向きである。という特性を考えると最初のコンパクトなゲームを作れという主張の大きな理由にもなるのがわかりますよね!

特に個人のUnityゲーム制作者はコンパクトな情報量が少ないゲームを作るのがよいでしょう。更に規模が小さければ、完成しない確率も減るという大きなメリットもあります。

そして、3つ目の特定のジャンルにはコアなユーザー層が一定数いるというのが、Unityゲーム制作者が脱出ゲームを作るべき最大の理由です!

リリースしてみるとわかるんですが、スマホだと他のジャンルに比べると脱出ゲームって結構ダウンロードされるんですよね。

脱出ゲームの特徴

開発難易度が低くて説明不要

無料ゲームは有料のゲームと違って気軽に遊んでもらえる反面、つまらないと思われたらユーザーはすぐやめます。

イメージしてみてください。あなたがSteamでゲームを3000円でRPGのゲームを買って、序盤にシステムがいまいちわからなかったとしましょう。

この時にあなたはすぐにゲームをやめますか?

3000円分は元を取りたいから、わかるまで説明を読んだり、プレイして実践してみよう!という気持ちになると思います。

ですが、無料のゲームはわからなかったらユーザーはすぐやめます。かといってSteamでゲームをリリースするには多くの時間と労力がかかります。

これはunity1weekを考えてみても同じで、タイトルとサムネで良さそうなゲームを選んで10秒くらい遊んでわからなかったら、すぐ次のゲームにいってしまいますよね。

正直、私は5秒以内にやり方がわからなかったら飛ばしてます。飛ばしてもやりきれないほどゲームで溢れてるので、1つにこだわる理由がまったくないんですよ。

そして、ゲームは絶望的に説明を読んでもらえないんですよ。なので、無料ゲームの場合には説明不要で遊べるといいのは大きなメリットになります。ということは、ローカライズの際の手間も少ないんですよね。

リリースやマネタイズが比較的簡単

例えば、Steamにリリースするとしたら、ディベロッパーアカウントに登録して、100ドル(1万4000円)払ってゲームのトレイラーやスクショを用意して、販売ページを作成して、Valveによる審査と承認を得てリリース可能になり全体のプロセスには1ヶ月以上かかります。

ですが、スマホゲームをリリースしようとした時には、Steamにリリースする場合よりも少ない労力で、リリースできます。

2023年11月以降GooglePlayの規約変更で厳しくなったんでないの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、それでもまだSteamよりかは難易度は低いです。詳しく知りたい人は以下の動画を参照。

GooglePlayにアプリをリリースするための20人のベータテストや14日間のオプトインについて

評価やレビューが付きやすい

これも脱出ゲームのメリットの1つで、ゲームを作ってもらったら次のゲームを作るためのモチベーションにもなりやすいので、初心者の方にはぜひチャレンジしてもらいたいです。

すぐにアンインストールされる

脱出ゲームは、ギミックが命なのでクリアするとユーザーすぐにアンインストールしてしまいます。しかし、逆に考えると脱出ゲームユーザーは常に新しい脱出ゲームを求めているので、新規参入者にもチャンスがあるということです。

以上のことで、コンパクトで説明不要でローカライズも簡単でリリースもできるとなればUnity初心者でも十分チャンスがあります!

まだ脱出ゲームを作ろうかと思えないユーザーへ

さて、ここまで読んでも、いやいや脱出ゲームを作るには世界観やギミックを作る必要があるから大変だよと思われたそこのあなた!

確かにギミックは脱出ゲームの核となる部分なので必要ですが、実は世界観を考えなくても大丈夫なんですよ。ある程度こういう雰囲気がいいな程度でOKなのです。

理由は、スマホゲームのユーザーは比較的カジュアルでサクサクできるゲームを好む傾向があるからです。大体スマホゲームのプレイ時間のボリュームゾーンは30分から1時間以内というデータがあります。

お手軽さを求めているユーザーがそこまで世界観を求めてる可能性は低いです。

もちろん作り込めるならあった方がよいですが、世界観からゲームを作るのは、実は難易度が高くて他のジャンルのゲームを作るときでもこのやり方は結構大変です。(もちろんできる人もいますが)

やはりユーザーファーストなゲームを作りたいのであれば、やはりゲームの体験から逆算することが大事ですね!

脱出ゲームのまとめ

  • 説明不要で常に新しいゲームを求めてる一定数のユーザーがいる
  • 初心者が参入してもダウンロードされる可能性が高い
  • ユーザーは世界観ではなくギミックを求めている

といことになるので、Unity個人ゲーム制作者は、一度脱出ゲームを作って見てはいかがでしょうか。

unity1week経験のスマホゲーム戦略

最後にunity1weekなどに参加したことがある人向けにスマホゲームに参戦する戦略を考えましたので、もし経験者の方は参考にしてみてください。

参考として絡繰くろあさんのunity1weekでもしスマホゲームを出すならどれがいいのか?というのを考えてみました。

まず今回説明した脱出ゲームの「宴からの脱出」と「もしも大富豪のカードが3の倍数を出すたびに増殖したら」はかなりいけるんでないかなと予想してます。

なぜかというと、脱出ゲームだけでなく、定番ゲームにも今まで脱出ゲームで言ってきたメリットがそのままあるからなんですよね。

  • わかりやすくて説明不要
  • 定番ゲームを常に求めてるコアなファンがいる
  • 世界観不要でほぼゲームのギミックを考えれば良い

そしてPVの多さから注目度は高いのは感覚的にわかります。脱出ゲームのお気に入りが少ないのは繰り返しプレイされるジャンルではないからでしょう。

ルドーが厳しかったのは、スマホゲームでルドーをやりたいと注目しているユーザーが少ないのと説明が必要なのも関係あるのではないかなと仮説を立ててます。

しかし、カードゲームの方はお気に入りも多いしコメントも反応からしてもリピーターもある程度確保できそうかなと仮説が立てられます。

さらにいうと定番ゲームと脱出ゲームを作るとよいのはYouTubeの「ひろはす ゲームクリエイター養成所」で有名なひろはすさんも仰られてます。

ゲームの個人開発で早く稼ぎたい人におすすめのジャンルを解説します。

ひろはすさんは稼げるゲームということでおすすめしてますが笑

一度リリースしてみればわかるのですが、明らかに定番ゲームと脱出ゲームはダウンロード数が違います。

他のゲームで20ダウンロードとかしかいかなかったからダメかもしれないと思う前に一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回はUnity個人ゲーム開発者がどんなジャンルのゲームを作ればよいかを書いてきました。

Unityというゲームエンジンの性質を考えてみてもコンパクトなスマホゲームを作っていくのはよいアイデアだと思います。しかし、最終的に一番大事なのは、あなたが好きで続けられるということです。

あなたが好きで作ったゲームをあなたの好きなゲームをプレイしてくれるユーザーのために作るというのが理想ですよね!

自分の好きと世の中の求められてるちょうど中間地点の作品を作るのが良いのではないかなという言葉を最後に終わりにさせていただきます。

ここまで読んでくださったみなさんありがとうございました。